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京都クオリアフォーラム2024年度定時総会を開催しました

日 時 : 2024年6月10日(月)16:00~17:20
場 所 : ザ・サウザンド京都 千の間
出席者 : 堀場会長をはじめ以下に示す会員の代表者が出席されました。
大学会員 <京都工繊大><京都府立大><京都府立医大><京都産業大><同志社大><奈良先端大><立命館大>
企業会員 <NISSHA><SCREEN><京セラ><三洋化成工業><島津製作所><堀場製作所><村田機械><村田製作所>

議事 :
堀場会長ご挨拶のあと会長が議長となって開会し、代理出席2名を加えて15会員中14会員がご出席で総会は成立するとの確認を得て議事に入りました。
1.代表者交代の報告
□堀場会長より、京都工芸繊維大学の新学長に本会設立当初から副幹事長を務めておられた吉本先生が、また同志社大学の新学長に
小原先生が就任されたとの紹介がありました。小原学長はご欠席につき、吉本先生から一言ご挨拶をいただきました。
□吉本新学長より、産業と緊密に連携してこその工繊大と思っている。KQFの活動を通して皆さんと活発に意見交換しながら連携を深めていきたい。
京都工繊大にはテーマ探索にも貢献できる研究者が多くいるのでその面でも連携を深めていく、とご挨拶がありました。

2.議題1 2023年度事業報告と決算報告
□2023年度の事業報告と決算報告の概略が資料に沿って事務局より報告され(内容省略)、原案の通り承認可決されました。

3.議題2 2024年度の事業計画と予算案
2024年度の事業計画と予算案について、それぞれの担当幹事より紹介されました。
□「テーマ探索事業」では、京都府の提唱するZET—Valley構想とIVS2024と連携すること、「お互いを知ろうの会」の継続に加えて、
スマート農業、健康・医療・介護、エネルギーモビリティ3部会の活動計画が紹介されました。
□「人材育成事業」では好評を得ている博士キャリアメッセなど産学の会合を継続することに加えて、学生インターンシップと
企業リカレント教育についてはKQF独自のプログラムの検討を進めるとの計画が紹介されました。
□「広報・運営」では新しくKQF事業の対外広を強化し、併せて活動グループ内の情報共有インフラを充実させるとの計画が紹介され、
最後に上記各事業計画に呼応する予算案(内容省略)が提示されました。

ここで議長より、テーマ探索と人材育成事業計画について出席者に意見を求めたところ活発な意見交換が行われました。(以下に一部内容を紹介)

各代表者からのご意見:
□ 公的なプログラムや大学のリカレント教育プログラム、企業の持つインターンシップ制度など、一度整理して再検討することで差別化を図りたい。
□ Job型雇用についての議論があったが、企業として従来の新卒一括採用だけではなく、求める能力を持った人材を探そうという動きがある。
□ 自らの能力を知ってそれを磨くという方向は、漫然と単位を集めて卒業するよりも望ましいと考えるので、学生にはそう勧めていきたい。
□ 人材育成の議論で基本に返って全体を見ていこうという方向性が提案されたが、テーマ探索事業でも一度基本に返って地に足を付けた議論から
見直してはどうか。
□ 大きな課題は人口減少であり、特に地方(過疎地)では深刻な問題となっているが、特定の地域をフィールドにして複合的な課題解決に
取り組むことはKQFのプロジェクトとしてふさわしいので強みを発揮できるのではないか。
□ エネルギーやCO2対策にも研究資源を集中させている大学も多い。環境問題の解決という課題があれば本気で貢献できるのではないか。

上記のような議論を受けて、堀場会長から前向きで活発なご発言に対する感謝が表明され、このような自由で闊達な意見交換を通して、
これからも継続してKQFの活動を活性化していきたいとご挨拶がありました。

上記の事業計画案と予算案について追加の意見表明はなく、議長が、提示された意見を事業遂行に反映させることを前提として
事業計画と予算は提案通り承認することを諮ったところ全員異議なく、事業計画と予算は原案の通り可決されました。

以上、17時30分に全ての審議を終えて2024年度定時総会は終了しました。