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京都クオリアフォーラム 2022年度定時総会を開催しました
日 時 : 2022年5月18日(水)16:00~17:20
場 所 : ザ・サウザンド キョウト 京都市下京区
出席者 : 堀場会長をはじめ以下に示す会員の代表者又は代理者が出席
大学会員 <京都工繊大> <京都府立大> <京都府立医大> <京都産業大> <同志社大> <奈良先端大> <立命館大>
企業会員 <NISSHA> <SCREEN> <島津製作所> <堀場製作所> <村田機械> <村田製作所> <三洋化成工業>

議 事 :
堀場会長ご挨拶のあと会長が議長となって開会し、代表者ご本人出席9名に代理出席5名を加えて15会員中14会員がご出席で総会は成立するとの確認を得て議事に入りました。
1.新入会員紹介
 堀場会長より、三洋化成工業株式会社の入会と出席された前田副社長の紹介がありました。
 前田副社長より、「本会の趣旨に全面的に賛同して入会を申し込んだ、活動に積極的に参加して貢献していきたい」とのご挨拶がありました。
2.議題1.2021年度事業報告と決算報告
 2021年度の事業報告と決算報告の概略が資料に沿って事務局より報告(内容省略)。特段の質問、意見等はなく、事業報告と決算報告は原案の通り承認可決されました。

3.議題2.2022年度事業計画案と予算案
2022年度事業計画案について、それぞれの担当幹事より紹介。
 「テーマ探索事業」では、ピッチイベントの継続、ベンチャースタートアップコンテストの開催、分野ごとの部会発足と農業課題解決の実証実験を計画することが紹介されました。
 「人材育成事業」では、学生が社会で役立つ知識、能力を獲得するための支援事業、企業人と教員の交流促進などのプログラムが提案されました。
 「広報事業」では、活動単位ごとに閉じた情報共有ができる場を設けることと、会報と年次レポートの発行、取材対応の体制整備が計画として紹介されました。
 「運営関連」では、他の事業遂行を支援することに加えて、文書管理体制と各種帳票の整備、内外コミュニケーションチャンネルの整理と活性化などが紹介されました。
 加えて、上記各事業計画に呼応する予算案(内容省略)の説明と提案がなされました。

ここで議長より、テーマ探索と人材育成事業計画について出席者に意見を求めたところ、活発な意見交換が行われました。(以下に一部内容を紹介)
企業代表からの意見:
 日本で博士学生が減少していることは問題だ。我々が意識を改める必要ある。
 博士課程で研究するよりも企業の中で鍛えた方が良いと感じていたが本フォーラムのイベントに参加して意識が変わった。
 テーマ探索事業で、大学に対しては、技術とは違う観点や俯瞰する視点を期待する。現状は企業と大学が地域課題に同じ目線で議論できる場と方法が見つかっていない。
 博士課程学生のインターンシップは組織的な取り組みを企画して強化してはどうか。
 社会課題では「うつ病」と「高齢者介護」という課題が重要、検討してはどうか。
大学代表からの意見:
 博士人財は研究を通して様々な経験を重ねた人材だが就職が困難なのは問題だ。
 企業が提示した課題を学生が9カ月研究して解決案を提示するプログラムがあり有用。企業が提示するテーマは抽象的でよい、費用は人材交流とプロトタイプ開発に充てる。
 医薬系の研究で、ドラッグデリバリーシステム(DDS)は工学部で活発に研究されているが工学系人材も巻き込んだ動きが京都でできれば新しい流れが生み出せる。
上記のような議論を受けて堀場会長から、活発な意見交換への感謝と今後も信頼を基本にして事業を進めること、長期間かかるテーマ探索事業だが短期的成果も必要なので精力的に事業を推進しようとの表明がありました。

上記の事業計画案と予算案について追加の意見表明はなく、議長が、提示された意見を事業遂行に反映させることを前提として事業計画と予算は提案通り承認することを諮ったところ、これに全員異議なく、事業計画と予算は原案の通り可決されました。

以上ですべての議題は終了し、19時20分に定時総会は閉会しました。